中国輸入

中国輸入の税金(関税・消費税)の解説と削減方法

中国輸入の税金(関税・消費税)は、商品の購入金額や、その他経費に一律にかかるものなので、輸入代行業者が違っても同じです。しかし、頭に入れておくことで安くすることができる情報もありますので、まとめます。

 

通常の関税・消費税・手数料

 

輸入時の税金を細かく分類すると下記になります。

 

まず、税関への手数料は、消費税・関税と別に、ダンボール一箱ごとにかかります。

 

・税関手数料 1箱200円

・中国輸出通関手数料 1箱4元(約80円)

合計で「ダンボール1箱280円」ですね。

 

次にメインの関税と消費税です。

 

・関税 0~20% 「商品代金」+「国際送料」に課税

・消費税 8% 「商品代金」+「国際送料」+「関税」に課税

 

関税について

 

関税は、いろいろ複雑なのですが「商品代金」+「国際送料」が「20万円以下」の場合は「簡易税率」が適用されます。その中でも扱う可能性がある項目をまとめます。

 

・無税(0%)

ゴム及びその製品

紙及び板紙並びに製紙用パルプ、紙又は板紙の製品

陶磁製品

鉄鋼製品

すず及びその製品

 

・3%

その他、ほとんど全ての商品

 

・例外

履物(くつ)

革製品

ニット製衣類

 

20万円以上の場合と、例外は実行関税率が適用されます。しかし、覚えたり、細かく整理するのは難しいのでこちらのざっくりした分類表と、先ほどの簡易税率を参考にしてください。

 

 

 

また、あまりやる人はいませんが、簡易関税率より、通常の関税率が安い場合があり、申請することで、変更することができます。

 

 

関税の「個人輸入」と「一般輸入」

 

 個人輸入なのか、一般輸入なのかで税金(関税・消費税)の計算対象となる金額が変わります。

 

個人輸入

「商品代金」+「国際送料」の60%の価格に課税

 

一般輸入(商業)

「商品代金」+「国際送料」の100%の価格に課税

 

なんとしても「個人輸入」にしたいところです。

 

・個人輸入の条件

住所は個人の自宅

一度の輸入数量が個人使用の量を逸脱しない

税関の業者データにのらない

※税関は個人の輸入データを住所単位で管理してるのですが、ずさんなので、データにのっても、個人輸入扱いになることは多々あります。

 

・個人輸入にするコツ

輸入の際に使う会社をEMS(郵便局)にすると個人扱いになりやすいです。

 

 ただし、個人輸入になればいいな~ぐらいに思っている輸入者がほとんどですから、そこまで神経質にならずに、いい商品を探すのも手です。

 

課税価格が1万円以下の場合は税金免除

 

「商品代金」+「国際送料」が1万円以下なら税金(関税・消費税)は一切かかりません。個人輸入の場合は課税価格が60%なので16666円まではかかりません。

 

輸入代行会社の送料は20kgぐらいで、おおよそ10000円ですから、それを見越して商品価格の低いものだけを扱って「商品代金」+「国際送料」で10000円をきれば、約10%オフになります。個人輸入なら16666円です。

 

ただ、こちらも始めの取引が少ない期間だけの恩恵になります。

 

輸入時に選択する会社で関税がかわる

 

正確に言うと、関税がかかるはずなのに、請求されない場合があります。輸入をする時、輸入代行会社(先程のPRC貿易・タオ太郎)のような、商品を買ったりしてくれる業者は「あなたでも」できます。

 

中国で部屋を借りて、あなたが住みながら頼まれた商品を買って日本に送ってあげればいいのです。輸入代行会社とは、それを少し大規模にやっているだけです。

 

・輸入代行会社の仕事

 

1.中国で商品を買ってあげる

2.物流会社に商品を預けて日本に送ってもらう

 

この「物流会社」は

 

DHL

 

 

OCS(飛行機のANA系列)

 

 

EMS(郵便局)

 

 などがあります。

 

この中で1社だけ、関税を請求されにくい会社があります。それはEMS(郵便局)で、5回中4回は関税がかからなかったりします。単純に忘れ去られてる、人の手が足りず無視される、などが理由です。

 

EMSとその他の会社

 

 EMSはいろいろなメリットがあります。郵便局ということで「公共の機関」であり、税関も優遇します。

 

・EMSのメリット

個人輸入になりやすい

関税を払わないでいい可能性がある

 

・その他の会社のメリット

いろいろ融通がきく

 

このような感じなので、要望に合わせて使いましょう。

 

ちなみにEMS・その他の会社などは輸入代行会社に書いてます。選べるところもあります。

 

おまけ 関連動画

 

コメントQ&A

匿名 より:

結構なボリュームで、しかも内容が凄く濃く何度も反復勉強させて頂いております。私は、物販歴2年ほどで輸出から始まり、今回の創業のススメで気づきがあり、もっとグローバルな転売が可能なのだと、リサーチしていると、ebayからアメリカAmazonの横流しで利益率50%越えの商品が見つかるなど、もの凄く為になりました。国内転売の応用です。そこで輸入に関して、一つご質問宜しいでしょうか。

個人輸入と一般輸入の分かれ目は正確には無いですが、感覚的にはどの程度の量から一般輸入扱いにされてしまうのでしょうか?

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