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アマゾン在庫管理と追加発注の考え方

アマゾンでは、在庫管理・追加発注をし易いように、あなたのアマゾンの在庫を正しく管理し、お知らせしてくれる機能があります。その他、小売企業が一般に行う方式なども織り交ぜながら、最適な管理を解説します。

 

アマゾンの在庫管理・発注管理機能

 

アマゾンのセラーセントラルにログインすると、必ず表示される「在庫の補充を推奨する商品」という項目。

 

今回であれば「70」をクリックすると

 

 

「現在の商品が在庫切れになるまでの日数」までもが表示されます。ここを見てると、在庫切れはない!と思うかもしれませんが、海外からの輸入や、入荷に時間がかかる場合、表示される前に、アクションしなければなりません。

 

 

在庫管理・発注管理の2つの方式

 

これらを使うには、繰り返し在庫の補充が可能な場合に限りますので、卸問屋から仕入れたり、海外からの輸入などで使います。世の中の企業が使う2つの発注方式があります。

 

・定量発注点方式

・定期発注点方式

 

定量を基準にするか、定期を基準にするかです。

 

・定量発注点方式

 

定量なので「在庫が◯個になれば◯個発注する」という方式です。

 

1日の平均販売数×調達期間+安全在庫=発注点

 

1日の平均販売数:1日に売れる数の平均

調達期間:発注から販売開始できるまでの期間

安全在庫:急に売れる可能性がある数(財布と相談)

発注点:発注するタイミング

 

1日平均2個売れる

中国から輸入してアマゾンに納品できるまで8日かかる

急に売れてしまう場合の為に5個余裕を持つ

 

2個×8日+5個=16+5=21個

 

在庫が21個になったら21個発注します。

 

・定期発注点方式

 

(発注間隔+調達期間)×1日の平均販売数+安全在庫ー現在の在庫=発注点

 

発注間隔:毎週月曜日に発注するなら7日とする

調達期間:発注から販売開始できるまでの期間

1日の平均販売数:1日に売れる数の平均

安全在庫:急に売れる可能性がある数(財布と相談)

現在の在庫:今残っている在庫

発注点:発注するタイミング

 

例:

毎週月曜日に発注する

アメリカから輸入してアマゾンで販売するまで12日かかる

1日平均5個売れる

急に売れてしまう場合の為に20個余裕を持つ

今45個在庫が残っている

 

(7日+12日)×5個+20個ー45個=70個

 

今回は70個発注する。

 

・どちらの発注方式が簡単か

 

輸入などを行う場合、我々の規模では、量によって、価格が変わる場合がほとんどだと思いますので、比較的まとまった数が発注しやすい「定量発注点方式」にするといいです。

 

例えば、輸入の場合平均的な到着までの日数

 

中国輸入:到着まで7日

欧米輸入:到着まで14日

 

FBAに直接納品する場合は上記の日数そのまま、自宅・事務所で受けとる場合はそこからFBAへの納品日数をプラスしなければなりません。

 

FBAまでの納品日数:3日

 

ここまでを、自分の場合に置き換えて考えてみましょう。

 

【1日の平均販売数×調達期間+安全在庫=発注点】

 

1日の平均販売数:1日に売れる数の平均

調達期間:発注から販売開始できるまでの期間

安全在庫:急に売れる可能性がある数(財布と相談)

発注点:発注するタイミング

 

中国輸入の場合

 

輸入代行会社に発注して

見積額を入金して

タオバオから輸入代行会社に到着

 

ここまで3日

 

輸入代行会社で梱包する

日本へ発送する

 

ここまで+1日で4日

 

中国から日本に到着する

 

ここまで+2日で6日

 

日本で受け取って検品・梱包する

 

ここまで+1日で7日

 

アマゾンに発送してアマゾンに到着

 

ここまで+2日で9日

 

調達期間は「9日」となる

 

【1日の平均販売数×調達期間+安全在庫=発注点】

 

1日1個も売れないが、3日で1個売れる商品があるとすれば1日の平均販売数は「0.3個」となります。

 

お金がギリギリなので、今回は安全在庫を持たないことがあってもいい。その場合、安全在庫は「0」となります

 

0.3個×9日+0=2.7個=3個以下になれば3個発注する。

 

このように、感覚値でやらず、無駄のない発注が可能です。

 

 

おまけ 関連動画

コメントQ&A

  1. 匿名 より:

    中国輸入について、質問させてください。

    ジャンルにもよると思いますが、教材の解説では
    「3万位以内なら一個仕入れて、売れたらまた発注する」と解説されていますが、

    例えばFBAの月間保管料が4円とか、あまり気にならないくらいの金額の時は
    多めにFBAに送り、在庫数を有利にしてカート獲得を狙うのも良いのかなぁと思ったのですが、
    一度に発注を出す数の基準のようなものはありますでしょうか?

    よろしくお願い致します。

    • >弊社では無条件で20個
      >常識的には3個と言われてます。

      >弊社で20個発注する理由は、売れた時の機械損失の方が怖いからです。
      >どうせ安くすれば確実に売れるんですから、20個ぐらいは最低発注します。

  2. 匿名 より:

    お世話になります

    以下2点質問があるのですが、

    ①原価、仕入れた金額、利益、翌月への繰り越し在庫金額等を
    把握しておきたいと思っています。

    これらの金額は
    すべて手作業でエクセルなどで管理されていますか?

    ツールなどは使用していないのでしょうか?売れ方数が
    増えてくると、その商品の原価を再度調べるのは手間に感じることがあったり、
    また売れた数だけ原価を把握しなくては翌月への繰り越し在庫金額も
    分からないかと思います。

    ②また、価格改定ツールは使用されていますか?FBA最安値やその2番目辺りにしておけば在庫を翌月へ無駄に繰り越すことなく早く売れるかと思うのですが、どうなのでしょうか?

    以上2点、アドバイス頂けると嬉しく思います。

    • >最初は手作業でやってました。
      >1個1個。

      >物量が増え、1商品を何度も売るようになり、商品単位で計算するようになり
      >現在は社員任せという感じです。
      >Amazonのレポートをダウンロードして
      >1日の売れた商品を管理しているみたいです。

      >Amazonの場合ならSKUで管理してました。
      >販売開始日 原価 売価
      >14092540007800

      >2014年9月25日 4000円仕入れ 7800円売り
      >という意味合いです。

      >価格改定ツール価格破壊マシーンなのでオススメしないですね(泣)
      >セラーセントラルの在庫管理画面で、商品表示件数を最大(100?)にして
      >画面上でいじってました。

      ■amazon(アマゾン)セラーセントラルの表示の設定!輸入ビジネス転売
      http://youtu.be/hsHgtYp8b7A

      >上記の動画を参考にいろいろ設定してみてください。

  3. 匿名 より:

    ネットビジネス初心者の私でも、創業のススメはとてもわかりやすく作られていて、大変ありがたいです。しかし、国内転売や欧米輸入をするのに、関税の計算や海外からの輸送費など計算が難しく販売利益の管理表が上手く作成できません。

    もしよろしければ、使用されている販売利益の管理表みたいなものを頂くことはできませんか?

    • >結構ざっくりやっていて
      >Excelを少しだけいじって

      商品名 仕入価格 仕入送料 関税 発送料 販売価格 手数料 利益 利益率 仕入URL 販売URL

      >上記の様な項目で行っています。
      >もちろんExcelの自動計算を使っています。

 

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