輸入仕入先

輸入を禁止・規制されている商品まとめ【保存版】

中国を始めとしたアジア、アメリカ、ヨーロッパなどの欧米から商品を輸入する際に、気をつけなければいけない「輸入禁止」「輸入規制」に関する商品を解説します。

 

輸入禁止・規制されている商品

 

これから、皆さんに注意して欲しいことをお話します。今からお話することを無視すれば、皆さんは2度と商売できなくなる可能性があります。心して聞いて下さい。そして、仕事場に必ずコピー、もしくはメモして、常に見えるところに貼っておいて下さい。

 

※万が一、法律・規約違反で不利益を被っても、弊社では一切の責任は取れません。

 

1. 輸入禁止

 

■CD・DVD・書籍など
これらは輸入禁止物ではありませんが、税関での検査が厳しいです。中国では、ダビングしたCD-RやDVD-Rを販売するショップもあります。そういった事が原因ですが、危ないものは扱わないようにしましょう。よって、こういった商品の扱いは禁止です。

 

■食品
食品衛生法で乾燥物以外の輸入には事前の許可が必要。扱ってはいけません。

 

■液体
液体は輸入禁止です。ボールペンのインクも液体です。輸入する前に、液体が含まれないか、必ず考えましょう。

 

■医薬品
体に関する何かが改善する、病気が治る、など、人体の回復を謳う様な商品は全て薬事法により禁止されております。輸入する前に考えてみましょう。

 

■銃器
けん銃、小銃、機関銃、砲、これらの銃砲弾及びけん銃部品、爆発物・危険物は全て、輸入禁止です。あまりないと思いますが、これと勘違いされる商品も輸入禁止です。エアガンや、刀の形をした傘、武器を模したおもちゃなど、意外と引っかかる商品が多いので気をつけて下さい。

 

■銃や剣を模したグッズ
最近はコスプレグッズに多いこの手の商品は、勘違いされてダメと判断される場合があります。銃の形をした傘なんかもありますが、この手の規制は非常に曖昧ですので、絶対に大丈夫ではないことを覚えておきましょう。X線などで、抜かれてしまいます。

 

■幼児向けグッズ
幼児は口になんでも入れてしまいます。その為、幼児に使わせるような商品は許可が必要な商品が多いです。基本的に税関の検査は厳しく、扱わないことをオススメします。

 

■リチウムイオン電池
パソコンなどはリチウムイオン電池が内蔵されていますので、輸入できません。その他、モバイルバッテリーもこれにあたりますので、基本的には辞めたほうがいいです。香港経由のルートで輸入はできますが、はじめのうちは除外しましょう。

 

■火薬類

花火など火薬を使った商品がたくさんありますが、リチウムイオン電池同様、輸送中爆発するかもしれないので禁止されております。

 

■ワシントン条約
ヘビ・ワニなどの革製品・楽器など。写真付きでいろいろ解説されている税関のホームページもチェックしましょう。

 

電話でのお問合せ【経済産業省 貿易経済協力局 貿易管理部】

輸出入禁止・規制品目

 

※輸入規制は法律ですので、知の限りを尽くして解説しますが、最終的に正しいのは税関です。税関に電話すると、2コールで担当者が応対してくれますので、この商品は大丈夫かな?と疑問に思ったら、最寄りの税関へすぐに電話をかけましょう。

各地の税関

 

 

2. 輸入販売禁止

 

こちらでは、輸入はできるが、日本の法律で販売が禁止されている、もしくは許可がいるものをご紹介します。

 

■電気製品安全法(PSE法)

 

PSEマークがないと販売不可の商品です。

 

1.家庭用電源に繋ぐものは全て扱わないで下さい。

※USB電源で充電する商品はOKです。

 

 

2.リチウムイオン電池&モバイルバッテリー

航空便での輸入規制もありますが、販売にも許可がいります。購入したお客様に重大な事故が起きない為の法律です。下記、しっかり注意しましょう。

 

 

意外な製品に内蔵している事もありますので、必ず、輸入代行業者の仕入れ担当などに、リチウムイオン電池の有無は確認するようにして下さい。「この商品はリチウムイオン電池が内蔵されていますか?」と尋ねるといいです。

 

・電話でのお問合せ【経済産業局 産業部 消費経済課 製品安全室】

 

■薬事法

口に入れるもの、肌に触れるもの、人体に影響があるものは以下に注意。医療機器はNG。雑品はOK。医療機器と捉えられてはダメです。例:マッサージ器・磁気ネックレスは、医療的効果を謳うな & 自分の手で行う非電動式指圧器などはOKです。

 

非常に詳しく解説されている、薬事法ルール集です

電話でのお問合せ【医薬食品局 総務課】

 

■食品衛生法

口につける食器・器具類
乳幼児用おもちゃ・食器
※大体10kg以下は個人使用で輸入可

 

・電話でのお問合せ【日本食品衛生協会食品安全情報相談室】

 

■電波法・電気通信事業法

電話機・トランシーバー・Bluetooth・Wi-Fiなどが該当します。
※販売するには、技術適合認証マークが必要となります。
※赤外線は販売可能です。

 

電話でのお問合せ【総合通信基盤局】

 

 

3. 輸入禁止・法律に関して、ひっくるめて相談する機関

 

各国家機関以外にも様々な専門化の意見が電話で聞ける団体などがあります。調べてもわからない、確信をもてないものは、必ず各種機関に電話で確認しましょう。

 

ジェトロ - 日本貿易振興機構 - JETRO

独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)のサイト。世界各国の経済・市場情報、貿易・投資実務、海外からの引き合い案件、関税情報、セミナー・見本市、出版物紹介等、国際ビジネスに役立つ情報が満載です。

 

ミプロ -対日貿易投資交流促進協会 - MIPRO
ミプロは昭和53(1978)年、当時の大幅な貿易黒字の解消、とりわけ製品輸入の拡大を図る観点から外国製品の国内普及を図り、貿易の拡大均衡に資するための「輸入促進機関」として設立された公益法人です。

 

 

4. 輸入初心者が扱わないほうがいい商品

 

初心者のうちは扱わないほうがいい商品のお話です。下記3つの特徴のある商品は控えましょう。輸送の際にコストが多くかかったり、破損する恐れがあります。

 

1.壊れやすい商品(精巧なガラス製品など)

2. 大きな商品(1辺が60㎝以上の商品)

3. 重い商品(4kg以上の商品)

 

ただし、これらは、逆に扱う人が少ないという視点もあります。慣れてきたら、徐々に扱うのもいいかもしれません。

 

 

6.中国を中心としたアジアからの輸入禁止商品

 

■ブランド品(メーカー品:SONY・GUCCI・アニメなど、中国以外のメーカー全て禁止)

 

税関 知的財産の輸入差止申立情報 

※使い方は、下図の最寄りの税関に直接ご連絡下さい。

 

 

皆さんが知ってるブランドやメーカー商品は、100%本物でも輸入できません。知らない商品も同様です。輸入禁止ブランドは上記のサイトから検索できますが、膨大な情報ですので、商品を仕入れる前に下記の徹底をお願いします。

 

Googleでメーカー名を検索してみて、綺麗な公式ホームページが出てくるようなメーカーの商品を扱うのは辞めましょう。例えば、Amazonの下図の商品のブランドと思われる「赤枠」の部分をGoogleで検索してみます。

 

2017-08-17_13h32_36

 

 

Googleはこちら

 

 

上図の様な結果が表示され、以下の公式ホームページが出てきました。

 

これは、日本でその名前で商売をしている大手メーカーが存在しているという意味です。メーカーの商品は、本物だとしても「中国から輸入」すれば偽物と判断されます。扱わない様に注意しましょう。※自分が知らなくても、しっかりとしたメーカーである場合もありますので、気をつけましょう。

 

■知的財産権

前述しましたが、ブランドや、メーカー、アニメなどのロゴが入った商品を扱ってはいけません。ただし、有名でない商品でも、商標権などを取得している可能性があります。下図の様に、ブランドのようなものがついていれば、念のため確認しましょう。

 

 

 

 

商標取得商品検索サイト

 

商標を探すを選択して、気になるメーカー名を記入します。

 

 

ヒットしたら確認してみましょう。

 

 

このように、出てきたら何の商標かを見てみます。

 

 

この部分に対象の商品があれば、ひとまずやめておいたほうがいいです。

 

・知的財産権の詳細は、このサイトがオススメです。

電話でのお問合せ【特許庁普及支援課産業財産権専門官】

 

7.Amazon販売で特に気を付けること

 

輸入をしている方で、このページを見ている方は、Amazonジャパンで販売している方が多いと思います。そして、たくさんのご要望にお応えして、Amazon販売で特に気を付けることをこちらにまとめます。

 

アニメなどの商品

ラブライブというアニメのコスプレです。本来こういった商品は「ラブライブ風」として売っている物以外、グレーな商品です。確率は低いですが、知的財産権の侵害となる可能性があります。ただし「ラブライブ風」となっていて且つ「ラブライブ」特有のロゴなどがついていなければ扱っても大丈夫とされています。※法律家ではないので、こういったことを言い切ることは違法ですので、自己責任でお願いします。

 

例えば、進撃の巨人というアニメがありますが、赤枠の様なアニメ特有のロゴがある商品は販売している人がたくさんいますが、危険です。ただし、画像のブーツの様な商品は大丈夫とされています。

ちなみに今回問題のロゴはこちらです。

 

 

ブランド・メーカー商品

ヤマハはご存知だと思います。Googleで検索すると、下図の様なホームページがヒットします。

一番上のサイトをクリックすると、しっかりとホームページが出てきます。

他にも、例えば、あなたが知らない会社があります。

「東京マルイ」をあなたは知っていますか?知らないとしても、Googleで検索すると、このように表示されます。

クリックすると、ちゃんとした会社の名前が出てきます。

知らなかったでは済まされないのがビジネスですので注意しましょう。

 

検索しても出てこないメーカー

これは、基本的に扱っても大丈夫です。

公式サイトが出てきません。

アマゾンでも、このようにたくさんの出品者が扱っています。

 

輸入規制・違法商品

基本的に電波法でアウトです。電波を発するものは国内の検査を受けないとダメです。

基本的にPSE法でアウトです。家庭用コンセントにつなぐ商品は国内の検査を受けないとダメです。その他、法律でダメなものは扱わないようにしましょう。

 

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