スマートフォンが世に出てから、様々な便利なアプリが開発されていますが、群を抜いて消費者の生活に浸透してきたフリマアプリ。2012年後半より続々登場したフリマプリですが、メルカリを筆頭に、楽天・LINE・DNAなど大手が続々参入し、また、趣味や・客層ごとに絞った専門性の高いアプリも増え、まさに群雄割拠の様相を見せております。
また、消費税増税の流れも、フリマアプリ人気を後押しをしています。個人間取引には消費税は一切かかりませんので、今後もより根強く、社会に浸透していくことが予想されます。
また、メルカリ・フリルなどの人気フリマアプリの過去の統計データは、フリマトウケイ フリマ統計落札データにて無料で見れます。是非、解説とともに御覧ください。
■安全に商品を売買できる仕組みの充実
会ったことのない他人から商品を買うという行為は少し不安、という思いは誰もが抱くことですが、フリマアプリでは、安心・安全な取引を行うための仕組みに最も力をいれています。メルカリを例にその仕組を解説します。
購入する側、販売する側、メルカリ、の3者間での取引になります。
1.商品を「購入する側」がほしい商品を買う(お金を払う)
2.「メルカリ」が一旦お金を預かる
3.「販売する側」が商品を「購入する側」に送る
4.「購入する側」が受け取ったと「メルカリ」に報告する
5.「メルカリ」が「販売する側」にお金を入金する
このような仕組みなので、お金を払ったのに商品が届かない、ということは絶対にありません。また、そもそも登録時に、本人確認をしっかりと行っていますので、悪いことをしようとする人が紛れ込まない工夫もされています。
■オークションと違って無料で出品、すぐに買える
オークションでは、商品を販売する際に、月額の費用を支払わないといけない場合がありますが、フリマアプリでは出品にはお金が一切かからず、売れてから「売れた金額の〇〇%」を手数料として支払うという仕組みですので、とても始めやすいです。
手数料は無料のフリマアプリから「10%」のフリマアプリまで様々です。手数料が安ければいいのか?というと、そうではなく、売れなければ意味がありませんから、売れるようにするためにフリマアプリの宣伝などのお金をしっかり使ってくれているアプリがいいです。
※各フリマアプリの手数料は、これから全て解説します。
■メルカリ
1ヶ月に数十億円規模で商品が売買されている、2015年現在、最も大きなフリマアプリです。出品数は毎日10万商品以上と、勢いがあります。そして、ダウンロード数は1000万を超え、国内トップを走り続けています。
運営会社 :株式会社メルカリ
ユーザー層 :すべて
お金の払い方 :コンビニ決済、クレジットカード決済、銀行(ATM)決済
出品者の手数料 :販売価格の10%
購入者の手数料 :コンビニ支払い、銀行(ATM)支払いの場合のみ100円
会員数 :1000万以上
月間流通総額 :数十億円
1日の出品数 :10万点以上
■フリル
女性のみをターゲットにし、月間5億円以上の売買額、250万ダウンロード突破など、メルカリの次に勢いのあるフリマアプリと言えます。また、アパレルブランドと組んで、メーカーがアウトレット商品を販売でき「Fril公式ショップ」も開始しました。
運営会社 :株式会社Fablic
ユーザー層 :女性
お金の払い方 :コンビニ決済、クレジットカード決済、銀行(ATM)決済
出品者の手数料 :10% ※取引成立時のみ
購入者の手数料 :コンビニ支払いの場合200円~300円、銀行(ATM)支払いの場合200円
会員数 :200万
月間流通総額 :5億円以上
1日の出品数 :数万点
■LINEモール
フリマアプリ:LINEモールの登録と出品【動画付】
人気アプリの中では唯一の出品・販売手数料が無料。LINE株式会社が運営するポテンシャルの高いフリマアプリです。また、楽しくお得なセールを毎日開催したり、「チャンスプライス」なども開催しています。その他、LINEの他のアプリとの連携が便利で「LINEグループ購入」や「LINEギフト」や「LINEペイ」などと連携している。
運営会社 :LINE株式会社
ユーザー層 :すべて
お金の払い方 :コンビニ決済、クレジットカード決済、Pay-easy決済
出品者の手数料 :無料
購入者の手数料 :無料
会員数 :120万
月間流通総額 :不明
1日の出品数 :不明
■ラクマ
2014年にリリースされた楽天が手がけるフリマアプリ。楽天ポイントが使えることで、既存の楽天のユーザーを流入させることができる。また、出品・販売・決済手数料が全て無料というのもとても良い。
運営会社 :楽天株式会社
ユーザー層 :すべて
お金の払い方 :コンビニ決済、クレジットカード決済、銀行(ATM)決済
出品者の手数料 :無料
購入者の手数料 :無料
会員数 :不明
月間流通総額 :不明
1日の出品数 :不明
■ショッピーズ
10代~20代をターゲットに、長くフリマサービスを運営する老舗の会社。フリマアプリリリースは少々遅れたが、長くフリマサービスを運営してきたので、便利なサービスには期待できる。
運営会社 :株式会社Stardust Communications
ユーザー層 :女性
お金の払い方 :コンビニ決済、クレジットカード決済、銀行(ATM)決済
出品者の手数料 :9%~10%
購入者の手数料 :コンビニ決済、クレジットカード決済、銀行(ATM)決済 200円
会員数 :100万人
月間流通総額 :不明
1日の出品数 :不明
■ママモール
子育て中の母親をターゲットにした「子供用・赤ちゃん用」の商品をメインに扱うフリマアプリです。「ママコイン」という通貨で商品を売買します。
運営会社 :株式会社デジタルアイデンティティ
ユーザー層 :子育て中の母親
お金の払い方 :コンビニ決済、クレジットカード決済、銀行(ATM)決済
出品者の手数料 :10%(+振込手数料315円)※取引成立時のみ
購入者の手数料 :100円~300円(クレジットカード決済の場合10,001円以上は商品代金の4%)
会員数 :不明
月間流通総額 :不明
1日の出品数 :不明
■Dealing(ディーリング)
運営会社 :クルーズ株式会社
ユーザー層 :すべて
お金の払い方 :コンビニ決済、クレジットカード決済、銀行(ATM)決済
出品者の手数料 :無料
購入者の手数料 :コンビニ支払い、銀行(ATM)支払いの場合のみ100円
会員数 :不明
月間流通総額 :不明
1日の出品数 :不明
■Bijoux de Marche (ビジュードマルシェ)
ゲームセンターには必ずある「プリクラ」の日本最大手メーカーフリューが運営するフリマアプリ。ファンションアイテムがメインで、雑誌モデルなどを使い、ガンガン宣伝を行っている。また有名人の私物なども販売されている。また、ユーザーにとって、嬉しい機能も盛りだくさんで「JUST PRICE」均一料金表示、「COORDINATE」全身コーディネートされた商品をそのまま販売、「TIME SALE」50%オフのタイムセールを毎日開催、など工夫されています。
運営会社 :フリュー株式会社
ユーザー層 :女性
お金の払い方 :コンビニ決済、クレジットカード決済
出品者の手数料 :無料
購入者の手数料 :コンビニ支払い、クレジットカード支払い 200円
会員数 :不明
月間流通総額 :不明
1日の出品数 :不明
■A2mato (アニマート)
俗にいう「オタク」系商品を専門に扱うフリマアプリ。コミケに集まるような商品から、マニアックな一点ものまで、現在はTwitterで行われているような売買が、しっかり仕組み化されて行うことが出来る。
運営会社 :セブンバイツ株式会社
ユーザー層 :アニメ・ゲームなどが好きなユーザー
お金の払い方 :コンビニ決済、クレジットカード決済、銀行(ATM)決済
出品者の手数料 :5.25% ※取引成立時のみ(現在は無料)
購入者の手数料 :5.25%(現在は無料)
会員数 :不明
月間流通総額 :不明
1日の出品数 :不明
■otamart (オタマート)
テレビCMでも宣伝を開始し、オタクをキーワードにユーザーを集めている。
運営会社 :株式会社jig.jp
ユーザー層 :アニメ・ゲームなどが好きなユーザー
お金の払い方 :クレジットカード決済、コンビニ決済
出品者の手数料 :10%
購入者の手数料 :コンビニ決済200円、クレジットカード支払い100円、ポイント全額支払い無料
会員数 :4000人
月間流通総額 :不明
1日の出品数 :不明
■ガレージセール
「商品をあげる」機能など、独自の機能とSNS拡散、SEOなども考慮されたビジネス使用にも相性のいいフリマアプリです。ポイントを貯めて、豪華景品と交換なども可能。
運営会社 :株式会社jig.jp
ユーザー層 :不要品を処分したい人
お金の払い方 :クレジットカード/コンビニ/ATM/キャリア決済/ポイント
出品者の手数料 :8.99%
■セルバイ
■STULIO (ステューリオ)
■サービス終了したフリマアプリ
■フリマアプリの利用状況さて、最後に終了したフリマアプリサービスを挙げさせて頂きました。その中には、アメブロを運営するサイバーエージェントの運営するマムズフリマも有り、スマホアプリ運営も、なんでも成功するというわけではないことがわかります。それでは、フリマアプリがたくさんある中で、実際にどのアプリが利用されているのでしょうか。スマホやタブレットを中心とした市場調査の大手「MMD研究所」の調査結果では下記のようなデータが公開されています。※MMD研究所【現在利用しているフリマアプリ「メルカリ」が62.2%で最多】より
「メルカリ」に次いで「フリル」「LINEモール」と続きます。これからも次々、フリマアプリは開発されるでしょうが、広告宣伝費を多く支払える大手、もしくは、細分化したユーザーをターゲットにした専門店形式のフリマアプリが勝ち残る流れになりそうです。